歴史学講座『創世』再成塾:歴史研究家「小嶋 秋彦」:2014/11/27
課題:太宰春台〔江戸時代〕は世界で最初に重商主義経済を称揚した
―「経済録」「経済録拾遺の理論」―
1.太宰春台はアダム・スミスより半世紀早く経済理論を展開した
―春台の「経済録」とスミスの「国富論」―
2.春台は日本の自由主義的資本主義発展の基礎的理論を展開した
3.春台の生涯と時代―出生から荻生徂徠の門下時代
4.重農主義的経済思想から重商主義思想への進展
―「経済録」から「経済録拾遺」―
5.春台の経済理論の先進性―西欧の近代経済理論との比較―
6.春台の国際貿易についての思想
7.春台学の時代的背景―江戸時代の商業の繁栄と商人―
8.日本的資本主義の性格は春台の理論に始まる
9.「書経」に依拠したその理論〔書経は倭人〔和人〕の古典〕
当講座は平成24年の開講以来日本人の文化あるいは
文明の根幹が何かを説明開示してきました。
魏書倭人章が記す「会同(集会)」「惣郷・惣村」
そして倭寇の制度また豊臣秀吉の刀狩り、
徳川家康の江戸幕府の法治国家体制と
日本の先人たちの足跡には世界の他の社会には
比類なき優秀な評価がされるべき事跡が積み上げられています。
さらに江戸時代の経済思想を丁寧に研究しなければなりません。
この期の思想家たちが想出した方針は明治維新後にも影響し、
日本社会に無言の圧力をかけたのです。
特に日本の対外的、対アジア諸国対応において、
西欧とは全く違った様相が呈されたのです。
その性格傾向を的確に認知するのが、
21世紀に入った現在における日本人研究家の役割です。
そのために江戸期の経済思想を研究し、
その価値を復興させなければならないのです。
先ず、西欧に先駆けて、経済の重商主義的展開の重要性を
見抜き称揚した太宰春台を第一としなければんりません。
日本の経済学は彼から始まったのです。
決して明治時代になってからではありません。
ぞの先進性について外国の研究者も時として評価しています。